身体性を通じた社会的分断の超克と多様性の実現 第3回公開シンポジウム
趣旨説明(概要):
近年、いわゆるグローバル化や社会の複雑化などに伴って、人種、民族、ジェンダー、障害の有無をはじめとする指標による社会的分断や摩擦・差別などがますます顕著に、ないし可視化される傾向にあると言えます。こうした問題に関しては、これまでは政策や政治・経済的構造などマクロな視点からの研究の蓄積が進む一方で、より日常的なミクロな視点、とりわけ身体性の次元に焦点を当てたアプローチからの研究の進展は、必ずしも十分であるとは言えません。
この観点から、本シンポジウムでは、身体にフォーカスを当てることを通じて社会的分断や差別などの問題を考えていくために人類学・地域研究・心理学・哲学・障害学・アート研究等の複数の分野の研究者の共同によって検討することを試みます。
日時:2025/12/7(日)14:00-18:00
プログラム:
14:00-14:10 床呂郁哉(AA研)「趣旨説明」
14:10-14:40 広瀬浩二郎(国立民族学博物館)「「点字」を主題とする造形表現―共生の手法としての触文化の探究」
14:40-14:50 休憩
14:50-15:20 田中みわ子(東日本国際大学)「表現のアクセシビリティと身体の交感可能性」
15:20-15:50 小手川正二郎(國學院大學)「他者と『共に見る』とは、いかなることか―現象学の観点から」
15:50-16:10 休憩
16:10-16:20 山口真美(中央大学)「コメント1」
16:20-16:30 河合文(AA研)「コメント2」
16:30-18:00 質疑応答
会場:東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)303大会議室
AA研までのアクセスはこちらをご覧ください。
使用言語:日本語
参加費:無料 ※事前登録が必要です。こちらから事前登録をお願いいたします。締切12/4
問い合わせ先:JSPS課題(身体性)事務局 gakujyutu_jimu[@]tufs.ac.jp
※[@]を@に変更して送付ください。
企画・共催:日本学術振興会・受託研究課題「身体性を通じた社会的分断の超克と多様性の実現」(学術知共創)、AA研基幹研究人類学「社会性の人類学的探求:トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序」、学術変革領域研究 (A)顔身体のデザイン:実践・実証・設計に基づく顔身体の深化と昇華
