JSPS学術知共創プログラム(2023-2028年度)

身体性を通じた社会的分断の
超克と多様性の実現

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ワークショップ「他者になる」

■概要:

本イベントは、「他者になる」というテーマを身体を通じて思考し、議論することを試みる実験的ワークショップである。人類学において、「自己」と「他者」の境界は様々な視点から論じられてきた。特に近年の憑依やパフォーマンス研究においては、身体や情動、感覚に焦点を当てながら、「他者になる」状態を探究する議論が注目されている。一方、西洋の近代演劇では、俳優が「他者になる」状態を作り出すために、様々な演技理論と方法論が構築され、試行されてきた。日本の近代演劇は、このような西洋の方法論を取り入れることから始まったが、その後、劇と俳優や演技の関係が再考され、今日では多くの独自の演劇論と実践が展開されている。

 本イベントでは、こうした人類学と演劇の動向を「他者になる」ということを結節点としてつなぎ、分野横断的に議論する。近代演劇と神楽といった演技のワークショップに参加し、そこから生じる情動や感覚を通して、「他者になる」ことや「自己と他者」の境界について、従来の学術的な議論の枠組みとは異なる発想で捉え直し、理解を深めることを目指す。

 

■日時:2024年12月22日(日)11:00~17:50

■場所:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所3階303/大会議室

■定員:25名(先着順)

■参加費:無料

■申し込み先:

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdOfthpM51t-2ynPt65Ad2urf9tO6CHppfKsdnku6dQsdHw0w/viewform?usp=sf_link

 

■プログラム

11:00 趣旨説明 (東京外国語大学・村津蘭)

11:10 発表1:憑依の人類学における「自己」と「他者」の境界線の考察 (京都大学・デ・アントーニ アンドレア)

11:40 発表2:近代以降の日本の演劇における演技 (立命館大学・柴田 惇朗)

12:10 昼休憩 

13:00 ワークショップ1:近代演劇の演技法と観客の受容構造(日本大学芸術学部・松山立)

14:40 ワークショップ2:日本古典(神楽)とポストモダンにおける演技(俳優・岸本昌也)

16:00  総合討論 

17:50 終了

 

共催:学術知共創プログラム「身体性を通じた社会的分断の超克と多様性の実現」、TUFSフィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)、基幹研究人類学「社会性の人類学的探究:トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序」