「身体性を通じた社会的分断の超克と多様性の実現」第二回公開シンポジウム
趣旨説明(概要)
本シンポジウムでは、課題分担者の発表の後、聴覚障害のある親のもとで育った、耳の聴こえる子どもたち、コーダ(CODA:Children Of Deaf Adults)に焦点を当てたドキュメンタリー映画『私だけ聴こえる』を上映する。「社会の周縁に生きる人々の知られざる物語」をテーマに映像作品を制作してきた松井至監督による同作品は、2021年に北米最大のドキュメンタリー映画祭HotDocsに選出されるなど、現在世界各国で上映されている。
映画の上映に加え、本シンポジウムでは松井監督ご自身と本課題の分担者、参画者を交えたトークセッションなどを通じて、障害者/「健常者」をはじめとする各種の社会的分断とその架橋の可能性に関して議論していく。哲学や文化人類学の研究者、映像アーティスト、障害を持つ当事者など多様な立場の参加者を交えた議論を通じて、各種の分断・差別に関してともに考え、その解消に向けた手がかりを模索していくことを試みる。
プログラム
13:30-13:40 床呂郁哉(AA研)「趣旨説明」
13:40-14:10 小手川正二郎(國學院大學)「「聴こえる/聴こえない」世界の共有をめぐって――現象学の観点から」
休憩10分
14:20-15:40 映画『私だけ聴こえる』上映
15:40-15:50 上映後、松井至監督による解説
休憩10分
16:00-16:20 森田かずよ(NPO法人「ピースポット・ワンフォー」)「コメント1」
村津蘭(AA研)「コメント2」
16:20-17:20トークセッション
17:20-17:50 質疑応答
18:00 閉会
※事前登録が必要です(参加費無料)。こちらから事前登録をお願いいたします。
企画・共催: 日本学術振興会・受託研究課題「身体性を通じた社会的分断の超克と多様性の実現」(学術知共創)、AA研基幹研究人類学「社会性の人類学的探求:トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序」