コーナー・フォーラン講演&ワークショップ「どもるデザイン」
ロンドン在住のデザイナー、コーナー・フォーラン氏を東京にお招きし、2日間にわたってレクチャーとワークショップを開催しました。フォーラン氏は、吃音当事者として、さまざまなどもりを表現できる吃音フォント(Dysfluent Mono)の開発や、それを用いた雑誌(Dysfluent)の発行など、デザインやアートを用いて、流暢でないことの美的価値を探求する活動を国際的に展開しています。
デザインやアートには、規範からはずれる身体のもつ美的な価値を掘り起こし、当事者の経験の本質を保持したまま抽象化する力があります。このことは、当事者と非当事者のあいだの連帯を生み出す可能性があります。またコーナー氏の活動は、「吃音プライド」のような社会運動的な側面をもちつつ、当事者間の微細な差異にも光を当てるものであり、社会と個人をどう架橋するかという点においても参考になるものでした。
レクチャーは約80名の参加者、ワークショップは定員いっぱいの20名が集まり、関心の高さが伺えました。レクチャー後のディスカッションでは、「時間の障害」としての吃音の特性や、タイポグラフィーの開発の経緯など、活発なやりとりがなされました。
プログラム
(1日目)
日時:2026年1月10日(土)
会場:東京科学大学大岡山キャンパス三島ホール
参加:無料
開催形式:テキスト、音声による通訳有
14:00-14:05あいさつ(伊藤亜紗)
14:05-15:05コーナー・フォーラン講演
Freedom of Speech: Creativity, community and liberation
15:05-15:45 対話:コーナー·フォーラン×伊藤亜紗
15:45-16:00 休憩
16:00-17:00 Q&A/オープンディスカッション
(2日目)
日時:2026年1月11日(日)
会場:東京科学大学大岡山キャンパス西9-914
参加:無料
10:00-12:30文字と体研究会によるワークショップ①
14:00-17:00コーナー・フォーランによるワークショップ②
企画・共催
東京科学大学 伊藤亜紗研究室
日本学術振興会・受託研究課題「身体性を通じた社会的分断の超克と多様性の実現」(学術知共創)
AA研基幹研究人類学「社会性の人類学的探求:トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序」
