JSPS学術知共創プログラム(2023-2028年度)

身体性を通じた社会的分断の
超克と多様性の実現

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Future Compass Dialogue 2026 気候変動の時代に、私たちはどの方向に進むのか — 未来の羅針盤を得る哲学対話 —

 

本学術知共創プログラムの一環として、「Future Compass Dialogue 2026: 気候変動の時代に、私たちはどの方向に進むのか— 未来の羅針盤を得る哲学対話 —」と題した講演会+ワークショップを、2026年5月6日(祝・水)17:00–19:30に立教大学 池袋キャンパスで開催した。参加者はちょうど100名であった。

この講演会+ワークショップの第1部では、小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトマネージャとしてミッションを成功させた津田雄一(宇宙工学者、JAXA宇宙科学研究所・教授・副所長)、環境哲学を専門として、哲学対話の指導を行う河野哲也(立教大学文学部・教授)、世界各地を巡りながら、持続可能性において、精神的な意識と原則が不可欠な要素であることを強調しているゴピ・パテル Gopi Patel(ラージャヨガ瞑想講師、グローバル・リーダーシップ教育)が登壇した。人類が共に向き合うべき最大の課題である気候変動について、 それぞれ宇宙・哲学・内面の3つの異なる視点から、国境や利益によって分裂しがちな人類が、どのように地球上の共存することができるかが論じられ、今後の人類と社会が進むべき方向が提案された。

第2部では、まずフロアから登壇者への質疑が行われ、そのあとに、パテル氏が示唆した今後の人類の共存を担うキーワード、自己(アイデンティティ)、帰属、方向性、死をトピックとして、6−7名のグループを作り、それぞれでディスカッションを行った。最後にパテル氏の指導のもと、全員で「瞑想」体験を行い、閉会となった。会場には、年齢、専門、関心領域を超えて、多様な方々が自然に集われ、そこで、地球と人類の共存をテーマとした対話が行われ、多様性の重要性が凝縮された場となった。

 

以下、プログラム概要

 

Future Compass Dialogue 2026

気候変動の時代に、私たちはどの方向に進むのか

— 未来の羅針盤を得る哲学対話 —

 

The wind may blow from any direction,

but the direction in which you go depends on how you set the sails.

「風はいかなる方角からも吹く。どちらへ進むかは、いかに帆を張るかにかかっている。」

気候変動は人類が共に向き合うべき最大の課題。いま、大きな転換を告げる瑞祥なる「合流時代」において、異なる視点を交差させ、私たちが進むべき方向を探究します。

 

• 第1部: 宇宙・哲学・内面の3視点から、社会や人間のあり方を再考

• 第2部: 対話を通じ、それぞれの「未来の羅針盤(Future Compass)」を描き出す

 

1. イベント概要

気候変動、AIの進展、国際情勢の不安定化——

私たちは今、これまでにない規模の変化の中に生きています。

とりわけ気候変動は、社会・経済・価値観のあり方そのものを問い直す、人類共通の課題となっています。

風はどの方向からも吹いています。

しかし、帆の張り方は選べます。

本セミナーでは、哲学・宇宙・内面という異なる視点を交差させながら、「気候変動の時代に、私たちはどこへ向かうのか」を探究します。

 

2. なぜ今、この対話なのか

気候変動という問いは、もはや技術だけでは応えきれません。

正解のない時代に、私たちは内なる軸と、他者と結び合う力を問われています。

異なるものが交わるとき、新たな視座とつながりが生まれ、未来への道が、静かにひらかれていきます。

 

3. プログラム構成

第一部|視点をひらく

宇宙・哲学・内面から、気候変動時代の世界を見つめ直す

第二部|対話する

それぞれの「進む方向」を言葉にする

 

4. このような方におすすめです

・気候変動の時代に、自分の役割や進む方向を考えたい方

・専門を越えて、思考を深めたい方

・対話を通じて、自分の考えを言葉にしたい方

・これからの時代における「判断の軸」を探している方

 

5. 登壇者

*津田 雄一 Yuichi Tsuda

宇宙工学者|JAXA 宇宙科学研究所 教授・副所長

小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトマネージャとして、未知への挑戦を率い、ミッションを成功へと導いた。地球帰還後はプロジェクト全体の総括・後継計画の立案にも携わり、宇宙科学の新たな可能性をひらき続けている。多分野連携による新たな宇宙科学の発展に尽力。

*ゴピ・パテル Gopi Patel

ラージャヨガ瞑想講師|グローバル・リーダーシップ教育

ブラーマ・クマリスのラージャヨガ瞑想講師であり、インドにルーツを持ち、英国で育つ多文化的背景を持つ国際的教育者。

幼少期より内面探求を続け、現在は世界各地で活動している。

国連関連会議、コモンウェルス・ユースフォーラム、世界ユース会議などに招かれ、若者やリーダーの育成に携わる。

49カ国に広がる国際ネットワークの形成に関わり、多文化・多世代・多宗教の対話を通じて、内面の気づきを社会的な行動へとつなげるプログラムを展開。

持続可能な社会に向けた、新しいリーダーシップのあり方を提案している。

*河野哲也

Tetsuya Kono

立教大学 文学部 教授|哲学・倫理学・対話実践

専門は哲学・倫理学。立教大学文学部にて教鞭をとりながら、

「哲学対話」を教育・社会の現場に広く展開してきた実践者。

正解のない問いに向き合い、他者とともに考える力を育むことを重視し、学校教育・公共空間・ワークショップなど多様な場で対話の実践を行っている。

分断が進む現代において、思考と関係性をひらくための対話の可能性を探求し続けている。

 

6. このフォーラムの特色

・哲学 × 宇宙 × 内面という異分野の交差

・知識だけでなく「考える力」と「選ぶ力」を育む対話

・気候変動という文明課題を、自分ごととして捉える場

・未来の方向性を言葉にする実践型フォーラム

 

7. 期待されること

・気候変動の時代における「自分の進む方向」を見つめ直すきっかけ

・異なる視点からの新しい気づき

・対話を通じた思考の深まりと、行動へのヒント

 

8. 開催概要

日時:2026年5月6日(祝・水)17:00–19:30

会場:立教大学 池袋キャンパス マキムホール3階 M302(定員179名)

対象:立教大学生、一般

参加費:無料

主催:学術知共創プログラム

「身体性を通じた社会的分断の超克と多様性の実現」

(担当:立教大学 河野哲也)

共創:Climate Coaching Alliance Japan (担当:臼井)

 

9.詳細

https://fcd2026.peatix.com