JSPS学術知共創プログラム(2023-2028年度)

身体性を通じた社会的分断の
超克と多様性の実現

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たんけんしよう! あなたの知らない”かお”の世界

下記内容にて協力イベントが開催されました。

 

 

たとえば写真のようなたくさんの羊の群れに出会ったとき、あなたは一頭一頭の動物の顔を見分けることはできますか?
「ちょっと難しいな……」と思ったあなた、ひょっとして大人の方ではないですか? というのも、実は動物の顔を見分けることができるのは赤ちゃんだけなのです!
このように、子供と大人とでは世界の見え方がまったく違っていることがわかっています。特に大人との違いがはっきりとわかるのが、赤ちゃんの時期です。同じ人でも、赤ちゃんのころにははっきりと見えていたものが、大人になると見えづらくなったりします。

イベント前半は、“こどもにしかわからない”もののとらえ方を研究している山口真美先生による赤ちゃんやこどもの見え方についてのトークです。あわせて、言葉を使わないコミュニケーションを研究している石川光彦先生による簡単な実験をみんなで体験します。
後半は、みんなで前半パートの感想を自由に話すワークショップを開催します。研究者に疑問を伝えたり、他の人の意見に耳を傾けたりするなかで、もっと深いことを知り、考えるきっかけが生まれるかもしれません。お子さんや、会話が苦手な方も大丈夫。研究者と科学コミュニケーターが、「哲学対話」という方法を使って参加しやすい雰囲気をつくります。

 

  • 本イベントは日本科学未来館にある研究エリアに入居する「こどもからみる不思議世界探求」プロジェクト(研究代表者:山口真美)の活動の一環です。このプロジェクトでは、こどもから見た世界を明らかにし、赤ちゃんやこどもが育つ環境を考え直す活動を行っています。
  • 後半のワークショップは、河野哲也先生(立教大学 文学部教授)と共同で実施します。

 

ゲストスピーカー(敬称略)

 

山口 真美

中央大学文学部 教授

博士(人文科学)。専門は認知心理学。特に赤ちゃんの視覚認知、顔認知、脳活動の研究を行う。日本赤ちゃん学会理事長。

 

石川 光彦

一橋大学 社会科学高等研究院 講師

博士(文学)。専門は社会神経科学。 乳児から成人までを対象にヒトの社会性について研究を行う。京都大学総長賞、日本学術振興会育志賞等を受賞。

 

ファシリテーション

青木 皓子、大久保 明、加藤 さくら、加藤 昂英

科学コミュニケーター

 

開催概要

開催日時 2024年8月4日(日)

① 10:30~12:30 トーク&実験(40分)、ワークショップ(60分)

② 14:30~16:30 トーク&実験(40分)、ワークショップ(60分)

※①と②の内容は同じです。申し込み者からの連絡欄にご希望の参加時間枠をご記入ください。

※トーク&実験とワークショップの間に休憩をはさみます。

 

開催場所 日本科学未来館7階 コンファレンスルーム 木星

対象 9歳から12歳のお子さま(推奨)

※お子さまのみでの参加可能

※保護者の方も参加可能(参加者1名につき2名まで)

 

参加人数 各回20名

 

参加費 無料

※常設展・特別展・ドームシアターご鑑賞には別途料金が必要です

字幕の視聴について

ご参加にあたり、字幕が必要な場合はご連絡ください。対応方法をご相談させていただきます。

 

主催 日本科学未来館「こどもからみる不思議世界探求」プロジェクト

ワークショップアドバイザー河野哲也氏(立教大学文学部 教授)