バリ島の仮面で変身しよう!(インドネシア・バリ)
本課題共催イベントが下記内容にて開催されました。
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【イベント報告】
一般市民を対象とした異文化体験の演劇的ワークショップシリーズ「地球たんけん隊」の一環として、以下の2つのプログラムを、それぞれ2回ずつ開催した。
10月13日(日) アフリカの森で狩りをしよう!(カメルーン)
12月8日(日) バリ島の仮面で変身しよう!(インドネシア・バリ)
これは、ロールプレイ、民話鑑賞、創作活動などを通じてフィールドを皆で再現し、新しい世界を知る体験型ワークショップであり、地域研究者や文化人類学者、俳優、ファシリテーターで構成されるグループ「マナラボ」との協働の上で実施されている。
小学生以上を対象としており、研究成果を、子供を含めた広い社会の層と共有することも目的としている。また、これは単に研究成果を伝達するものではなく、文化的な他者との遭遇といういわばフィールド調査の根本を、演劇的に再構成しながら、その経験を共有し、共に考える機会を提供するものである。
10月13日のカメルーン編では、アフリカの森の狩猟民の生活を、また12月8日のバリ編では、バリ島の仮面舞踊劇と祭りを、参加者とともに演劇的に作り上げ、いずれも大変好評であった。
プログラムにおいて、参加者は現地風のニックネームをもらい、民族衣装を着て、探検隊員となって、カメルーンやバリの世界へと入ってゆく。日常の名前や役割から離れ、異文化の音楽や体の動き、遊びや風習を体験しながら、新たなインスピレーションを受けるとともに、自らの社会生活や日常の身体感覚を相対化する機会も得る。また最後にそうした経験について語り合う振り返りの時間ももった。こうした経験、すなわち普段の身体性から離れ、様々な他者の視点を疑似的に体験することは、机上の勉強とは異なる回路から、社会の多様性や、異文化についての感性を磨く機会となっていることが期待される。
12月のバリ編については、NHKワールドのインドネシア語ラジオ放送番組Halo dari Tokyoに取り上げられ、インドネシア人の視聴者にも紹介された。なお、ワークショップシリーズ「地球たんけんたい」は、2024年度の地域研究コンソーシアム賞(社会連携賞)を受賞した。